5月30日の放送:コンビニ
私が地元のコンビニに勤めていた時のことをお話します。
そのコンビニは辺鄙な地方都市にある特急電車が止まらない駅の近くにあるコンビニでした。
特急電車が止まらないといってもベットタウンとしては環境がいいので、朝や夕方など、普通電車が止まる時間帯は学生さんやサラリーマンの方々によく利用して頂いている店です。
そこは古いお店で、最近は駅の南側にもう一店舗同じオーナーが店を建てました。駅の北川に向かって帰る人よりも、国道43号線を通り抜けて帰られるお客様が圧倒的に多かったからです。
というわけで、お客様の数は少なく、業務を覚えるのには絶好の店だったのです。店長さんとは古いつきあいで、こちらの身元もよくわかっていることもあり、求人自体はすでに取り下げていたのですが、すぐに採用して頂けました。
さて、業務にあたるのですが、なかなかにレジが賢いということに驚きました。中にコンピュターが内蔵されたPOSレジというらしいのですが、クレジットカード決済やポイントカード、交通系カードにはじまるICカードなど、多種多様な支払い方法に対応しており、キャンペー中の値段も店員が覚えること無く、レジが自動計算して金額を弾きだしてくれます。
さらに驚いたのは廃棄し忘れた商品を万一お客様がレジに持ってきたとき、レジが賞味期限切れの商品ですとアラートを出してくれるということです。これにより賞味期限切れの商品をお客様が買うこと無く済むわけです。
さて、そんな賢いレジがあるコンビニになんの不満も無く働いていたのですが、次の求人が見つかったので、よくある学生のように急に来なくなるということをせずに、きちんと店長さんに断りを入れて、最後の日まで働くことができました。自分の就職において数少ない後腐れのない辞め方でした。